インクジェットヘッドは、プリンターでインクを液滴として紙に吐出する部品で、高精度な印刷を実現する重要な部材です。インクジェットヘッドの吐出部分は「ノズル」と呼ばれ、このノズルがインクを液滴として吐出し、印刷を行う役割を果たします。ノズルの数や位置精度が、印刷の解像度や品質に大きく影響します。
活用事例|インクジェットヘッドの吐出ノズル
フォトエッチング技術+拡散接合技術を使用したノズルの製造事例をご紹介します。当技術は金属製のノズルに対し微細なパターンを作成するのに適した技術です。
他工法に比べソリが発生せず、高い精度で製造が可能
以前はプレスなどの機械加工で製品を製造していたため、製品にソリが発生していました。当社のフォトエッチング技術+拡散接合技術で製造した場合、他加工と比べてソリの軽減が実現しました。
設計の柔軟度が高く、試作品製造に最適
機械加工で製造を行っていた頃は、試作品の製造回数が多くトータルコストが高くなってしまうことを課題として抱えていました。フォトエッチング技術に工法転換したことにより、用途に応じた柔軟な設計が可能となり、小ロット生産でも低いコストで試作品を製造できるようになりました。
短納期対応
当社独自の生産体制により、図面の精査から納品までが短納期で対応可能となりました。標準納期5日以内で製品を提供できます。
UPTの要素技術をご紹介
UPTでは、要素技術であるフォトエッチング技術と拡散接合技術を組み合わせて製品を製造します。両技術を組み合わせることで以下のようなメリットを生み出すことが可能です。
- 切削加⼯などの⼯法では不可能な、複雑流路、中空構造形成が可能
- ロウ付けや接着剤を使わない接合技術のため、部品の変質・変形に強い構造体を実現
- 原⼦間結合レベルの拡散接合技術により、隙間のない接合⾯が理想的な放熱効果を実現