『エッチング+拡散接合』で創る金属製高精度

UPTのUnion Tray®は金属板を何層にも重ね、拡散接合による原子間レベルの接合を行います。
これにより理想的なキャビティ部を形成する事ができ、極小の電子部品を安定して正しい位置に固定させることだけでなく、部品の振り込みや取り出しなどの生産効率を飛躍的に高めます。

金属製で磁性を持つため、金属筐体への固定も簡易的にできるほか、耐久性も高く、長期使用にメリットがあります。
固定後の洗浄工程、スパッタリング工程などの工程間移動の搬送用トレーとしてもご使用いただけます。
クリーニング・メンテナンスも行える為、長期使用も可能なSDGsに適したソリューションです。

切削加工品の課題

品質面の課題

複雑な形状を製作するには限界があり、デザインの柔軟性が乏しく、
理想的なトレー成形ができない。狭ピッチの成形には不向き。

価格面の課題

バリ取り加工が必要となりコスト高に。
切削加工は一つ一つの加工となるため、多数キャビティトレーは
コスト高になることが課題に。量産効果を得にくい製造方法。

ご提案

電子部品製造工程に必要な金属製高精度トレーとして、
『エッチング+拡散接合』のUnion Tray®をご提案いたします。

ご提案メリット

  • 高機能、高信頼性の製造工程に寄与。生産効率を飛躍的に高めます。
  • 数量をまとめて製作することによる高いコストパフォーマンス。
  • 短納期対応が可能であるため、早期の現物工程確認を実現します。

製作事例: 電子部品向け振り込み治具Union Tray®

材料:SUS304
厚み:t0.8㎜(t0.2㎜×4枚積層)
外形:80㎜×90㎜

キャビティー数:12×14(168)

穴寸法

  • 1層目 □2.1㎜×2.5㎜
  • 2層目 □1.7㎜×2.1㎜
  • 3層目 Φ0.15㎜
  • 4層目 Φ0.25㎜

ポイント1
高精度、高機能が要求される電子部品製造工程に必要な機能を
治具デザインに集約!

『エッチング+拡散接合』により切削加工品では限界のあった
寸法精度・機能をデザインに盛り込めます。

ポイント2
カット&トライにも最適。コストパフォーマンスに優れています。

Union Tray®の製作に必要な初期費用は版下代のみ。
最終形状までのカット&トライで作り上げる工程にはメリットの多いソリューションです。
バリ取りなどの2次工程が不要ですので一度に製作する数量が多くなればなるほど
高いコストメリットが出せます。

ポイント3
数量による納期への影響は最小限。
ご満足いただける納期で製作いたします。

金属板を機械切削する製法と異なり、量産性に優れておりますので、
10を超える数にも短納期でお応えいたします。