プレス加工にて製造を行なっていた精密シム(SUS304)を、フォトエッチング加工に工法転換したことで、製品品質の向上を実現した事例をご紹介します。 フォトエッチング加工は、プレス加工と異なり、バリが発生しないため高精度な製品を安定的に生産できます。その結果、後処理が不要となり、製品表面の仕上がりも非常に良好です。UPTではフォトエッチング技術を活かし、お客様のニーズに合わせた⾼精度なカスタムオーダーでシムを製造しています。フォトエッチング技術ならではの⾼い精度と、豊富な材料・表⾯処理の組み合わせで、さまざまな⽤途に対応可能です。
精密なシム製造に最適なフォトエッチング技術を採用
フォトエッチング技術は精密シム製造に最適な加工方法です。非接触加工のため材料変形がなく、高精度な製品を安定的に生産できます。プレス加工では難しい微細パターンや複雑な形状のシムも高い精度で作成可能です。また、バリやひずみが発生しないため、後処理が不要で製品品質も向上します。
さらに、型を使用しないため、小ロットや多品種生産にも柔軟に対応可能です。プレス加工と比べてより微細な加工が実現できるため、特に高精度が求められる精密な隙間調整が求められる場合のシム製造において、フォトエッチング技術は最適な加工法であると言えます。
活用事例:測定機器に使⽤される隙間調整シム
以前プレス加工にて製造されていたステンレス製のシムを、フォトエッチング加工に工法転換し、短納期対応を実現した事例をご紹介します。
【お客様の課題】
以前は、プレス加⼯でシムを製作していたため、バリが発⽣するという課題を抱えていました。
【UPTの提案と解決策】
フォトエッチング技術によるバリのない、⾼精度なシムの提供をすることで、より微細な隙間調整が可能になりました。
シム・スペーサーの特注設計・製造対応
半導体製造装置や金型などの精密機器を組み⽴てる際、累積誤差が発⽣してしまい、どうしても隙間調整が必要となることがあります。特に精密機器においては、ミクロンレベルでの微調整が必要となります。そのような場合に使⽤されるのが、シム・スペーサーです。