エッチング技術を活かした分解能を最大限に引き上げる微細スリット加工
光学式ロータリーエンコーダは、サーボモーターの位置検出に使用されるセンサーであり、非常に高い精度で位置を測定することを可能とします。UPTでは光学式ロータリーエンコーダ用のディスクやスケールの設計・製造に対応しています。既存の方法では分解能が不足している、納期やコストが合わない、といった課題を抱えていればぜひ一度ご相談ください。
光学式ロータリーエンコーダとは
光学式ロータリーエンコーダは、サーボモーターの位置検出に使用されるセンサーであり、非常に高い精度で位置を測定することが可能です。このエンコーダには、インクリメンタル型とアブソリュート型の2種類があり、それぞれ異なる特性を持ちます。
インクリメンタル型は回転角度を相対的な位置で検出する方式で、比較的シンプルな構造を持っています。一方、アブソリュート型は回転角度を絶対位置として信号に変換、正確な位置情報を提供します。特に高精度な動作が求められる場面では、アブソリュート型が使用されます。
光学式エンコーダの内部には、LEDやレーザーダイオードなどの発光素子と、光を検知する受光素子が配置されています。これらの素子の間には、回転軸に取り付けられたコードホイールが組み込まれています。コードホイールには細かなスリットが形成されており、このスリットを光が通過することで光パルス信号が生成されます。
光パルス信号を解析することで、モーターの回転角度や位置が検出されます。光学方式を採用することで、高い解像度と応答性を実現、多くの産業用アプリケーションで利用されています。
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UPTのコア技術:分解能を最大限に引き上げる微細スリット加工技術
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光学式エンコーダの性能向上における技術的アプローチの一つが、分解能の向上です。エンコーダ内部のコードホイールのスリット数を増やすことで分解能を高めることができますが、同一面積内のスリット数が増えるとスリット幅が細くなるため、製造には高度な加工技術と精密な精度が求められます。
UPTでは、エッチング加工技術を駆使し、高品質に管理された金属箔の反りや歪みを最小限に抑える高度な技術を実現しています。この技術によって製造されるコードホイールは、バリなどの異物が発生せず、板厚の±10%という高い加工精度を誇る製品の製作を可能にしています。
仕様項目 | 内容 |
対象金属種類 | エッチング可能なすべての金属(タングステン系、金、銀を除く) |
対象金属板厚 | 任意の厚みで対応可能(0.004mm~) |
加工精度 | 板厚の±10%(Min公差±0.01mm) |
表面処理 | 黒処理はもちろん、さまざまな処理が対応可能 |
光学式ロータリーエンコーダ用のディスクやスケールの製造事例
エンコーダディスク
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材料:SUS304
板厚:0.08mm
工法:エッチング
スリット幅:110μm
サイズ:49φ
リニアスケール
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材料:SUS304
板厚:0.1mm
工法:エッチング
表面処理:黒メッキ
スリット幅:3㎜/ 6mmピッチ
サイズ(幅 x 長さ):40mm x 370㎜
光学式ロータリーエンコーダの用途
産業用ロボット
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光学式エンコーダは、産業用ロボットの関節や軸の位置検出に利用されます。インクリメンタル型で高速回転の制御を、アブソリュート型で正確な位置制御を実現し、高精度な動作を可能にします。これにより、自動組立や溶接ロボットでの高精度作業が支えられています。
工作機械
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旋盤やフライス盤などの工作機械において、回転軸や移動軸の位置を検出するために使用されます。エンコーダの高分解能が切削の精密度を高め、品質向上と効率化を実現します。
医療機器
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CTスキャナーや手術ロボットなど、医療機器の正確な動作制御に欠かせません。アブソリュート型エンコーダは、精密さが求められる医療現場で安全で正確な動作を保証します。
自動車
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電動パワーステアリングや車載モーターの回転制御に使用されます。高精度な角度検出が車両の安全性や快適性を向上させます。
光学式ロータリーエンコーダ用のディスクやスケールの設計・製造ならUPTへお任せください
UPTでは光学式ロータリーエンコーダ用のディスクやスケールの設計・製造に対応しています。既存の方法では 分解能が不足している、納期やコストが合わない、といった課題を抱えている方はぜひ一度ご相談ください。